リスクというと、「危険」や「損害を受ける」といったイメージがありますが、投資のリスクはマイナスだけでなくプラスも含めた「リターンの変動幅の大きさ」のことをいいます。
一般的に、運用商品のリスクの大きさは、期待できるリターンの大きさに比例します。たとえば、高いリターンを期待する運用はリスクが大きくなるため、価格が大きく下がる可能性があります。一方、リスクが小さい商品で運用する場合は安定した運用が期待できるものの、リターンは相対的に小さくなります。
確定拠出年金(DC)での運用は「老後資金の確保」が目的です。このため、人によっては運用期間が20〜40年となります。長期にわたる運用では、リスクを抑えながら着実なリターンを積み重ねていくことが大切です。そこで、値動きの異なる商品に分けて運用することでリスクをコントロールする「分散投資」という方法もあります。
もし一つの商品に集中して運用していると、その商品の価格が下がった場合は、資産全体のマイナスも大きくなってしまいます。分散投資はつねにリターンがプラスになるという方法ではありませんが、リスクを分散することで、資産全体のリスクが軽減でき、安定したリターンを得られる可能性が高まります。